ヨーガでは全てが必然、自分に必要なことが起きていると教えてくれます。
自分の思い通りにならないこと、想定外のことほど、実は自分にとって新たな世界の扉が開く大切な出来事であるということです。
ですので、自分に起きてくる出来事に対して、すべて応諾(OK)するということです。
それを慧心先生は、面白い例え話にしてくれました。
ノーベル賞は、実験研究をしているときに何か想定外の大変なことが起きたときに発明されているということ…
ノーベル賞を受賞するような研究者は、その時に慌てず冷静に柔軟な発想でその状況に対応したことで、思いもよらないような科学反応が起き、新たなサイエンスの扉が開くのだそうです。
それが、私たち人間の人生にも起きてくるということです。
自分の思い通りにならないとき、想定外のことが起きたときほど、実は自分にとって新たな扉が開き思いもよらない新しい世界へと導かれていくのです。
それには、科学者のように冷静に自分を観ることの大切さ、柔軟な発想で切り抜けていくことが必要です。
クラスではよくお話ししていますが、私にもこのことがたくさん起きて、今の私があります。
以前の私はとても不幸だと思い込んでいましたが、今はとても幸せな私に変わりました。
自分の経験を通して、この智慧が本当なのだと実感しました。
見返りを求めずに自分の役割を淡々とこなしていく。
見返りを求めない純粋な行為だけが、天に届くのですね。
以前は、ないものばかり求めて、自分がしたことに見返りや期待ばかりをしていました。
それで疲れて、うつ病や頸椎ヘルニア他にも様々な心身症を患い体調を崩しました。
以前の私は、自分に起きてくる出来事に対してほとんどがNOでした。
いつも周りを見て、うらやましく思っていました。
子どものころは、
「親がいていいな…」
「学校に通えてうらやましいな…」
「姉妹の仲が良くてうらやましいな....」
大人になってからは、
「優しいご主人がいていいな....」
「よその子は、言うことを聞いて育てやすそうでいいな…」
「広くてきれいな家に住めていいな…」
「お仕事が出来ていいな…」
「どうして私はこんなに不幸なんだろう…」
と、いつも自分の状況を受け入れることができませんでした。
自分の生い立ち、家族、環境、仕事に対して応諾する。
日々、自分に起きてくる出来事に応諾する。
見返りを求めずに純粋な気持ちでその行為をする。
足りないものではなく、与えらえてるいるものに感謝しながら、今、自分が出来ることを見返りを求めずにさせて頂く。
少しづつ智慧の通りにしてみると、私の人生に科学反応が起きて今、思い通りとなりました。
今までの思い通りにならない出来事は全て、私を今の新しい世界へと導いてくれる大切な出来事だったのです。
ヨーガは実践の科学です。
これからもいろいろと困難な出来事が起きてくると思います。
その度にヨーガの智慧を思い出し、柔軟に対処していきたいと思います。