ヨーガのちから

 

今日は、月に3回訪問している福祉施設での出張ヨーガセラピーでした。

 
先週も皆さん楽しみに待ってくれていたようですが、雪の影響で施設の方が私を気遣ってくださったのでお休みになりました。
 
そして、今日は電車の遅延で、少し遅れて施設に着いたのですが、待ち遠しく玄関にまで迎えに出て下さっている方が…。
 
「お待ちしていました〜♪  待ちきれなくて〜!」と、笑顔で待っていてくれました。
 
とても嬉しかったです。
 

その中のAさんは、脳梗塞の後遺症で体が不自由になり、初めてヨーガセラピーに参加された時は、イスに座って出来る範囲で行うという形でした。
 

そして、今、5回目位ですが、イスを使用しないで皆さんと同じようにヨガマットの上で行えるようになりました。
 

どちらか無理のないようにご自分で決めて頂くのですが、今まで出来ないと思っていたことが出来るようになり、ご本人もとても嬉しいようです。
 

うつ伏せもリハビリ施設では練習していたようですが、施設に来てからはやらなくなっていたそうです。
 
 
他にもヨーガで普段使わない部分を使い、そこに意識を向ける(意識化する)ことで、機能が快復していったようです。
(使わなければ、どんどん機能が低下してしまいます)


麻痺が残り、上手く動かせない部分もありますが、ご自分のペースで無理なく行われています。


ヨーガは、周りに合わせるのではなく、内側に意識を向けて、自分にちょうど良いさじ加減を見つけていきます。


これが、客観的に自分を見る力を養ってくれます。


 
ご本人も自信を取り戻されてきて、「この間、〇〇〇まで行って来たんですよ~♪」と、嬉しそうにお話してくださいました。
 
 
以前にもブログで書きましたが、85歳の女性も施設に入所したときと、ヨーガセラピーを行うようになってからでは、別人のようにシャキシャキと行動範囲が広がり、明るくなったそうで、職員の方も驚いていました。
 

「今回も、ヨーガセラピーをきっかけに、元気と明るさを取り戻されましたね」と、職員の方もヨーガの効果を感じられていました。
 
 

ヨーガセラピーは脳に血栓ができるのを防ぐ効果もあるので、脳梗塞の再発予防にもなります。
 
 

他にも、この施設には、統合失調症や薬物依存、アルコール依存、DV被害者など、様々な精神疾患をお持ちの方が入所されています。
 
 

通常のスタジオには通えない、こうしたご病気をお持ちの方達にも是非ヨーガセラピーで心身の健やかさを取り戻して頂きたいと思います。
 
 
当初は、月に2回隔週で訪問していたのですが、人気があり効果も認められているため、現在、月3回に増えました。
 

そして、来年度からは月に4回にするか検討されています。
 
 
 
こちらの施設は自立性を養うことを目的としている為、自由参加で、途中で退出して自分の部屋に戻ることもできます。
 
 
そのため、皆さんがどう思われているか目に見えて分かるため、毎回改善しながらプログラムを考えてきました。 
 
 
現在、訪問して1年半ですが、ヨーガ療法士として、とてもやりがいのあるお仕事です。
 
 
「ヨーガのちから」は、すごいなぁと、日々実感しています。
 
 
ヨーガセラピーは万人に通用するセラピーです。