現在、月に3回、都内のある施設でヨーガ療法を指導させて頂いています。
ご病気やご家庭の事情で様々な方が入居されている施設です。
アルコール依存、薬物依存、統合失調をはじめとする様々な精神疾患…
家族からのDVで保護された方など…
以前の自分とも重なり気持ちがよくわかる分、お話を聞いていて、とても切なくなります。
「今、私に出来ることは、ヨーガ療法士として少しでもお役に立てること」と、毎回心に言い聞かせて、みなさんに会えることを楽しみに訪問させて頂いています。
とてもやりがいを感じるお仕事です。
先日、毎回楽しみに参加して下さっていたAさんが退所することになり、お別れを言いに来てくれました。
Aさんは、スタッフの方も驚かれるほど、ヨーガ療法の時間だけは、生き生きと楽しそうだと言われていました。
突然のことで、今までの彼女との思い出や、また彼女のこれからの生活、将来を考えると心配になり、思わず涙があふれて止まらくなりました。
急に感情が出てしまい、自分でも驚きました。
「先生泣かないで…」と私を心配そうに見る彼女に、より泣いてしまいました。
施設のルールで10か月程しか入居することが出来ないため、常にメンバーは変わっていきます。
その度に、別れがあり、また新たな出会いがあります。
こんなに悲しい思いをして、この先やっていけるのかな…と少し不安になりました。
そして今、いつもAさんがいた場所にまた新しい方が参加して下さっています。
この方は、最初は誰とも話されなかったのですが、徐々に笑顔になり、心を開いてくれるようになりました。
自分専用のマットも購入して、毎回とても楽しみにしてくれています。
彼女ともまた別れの時がくると思うと、悲しくなります。
退所するまでの約10か月で、どれ程みなさんのお役に立てるかわかりませんが、ヨーガの智慧である、
「今、自分が出来ることを精いっぱいさせて頂き、結果は天に任せる。」
を心に、自分の役割を果たして行きたいと思います。