震災が起きてから1週間、クラスではずっと暖房を点けずに行っていました。
(マタニティクラスは、体調を崩されるとよくないので弱めに点けています。)
節電はもちろんですが、少しでも寒い中頑張っている被災者の方たちと心が繋がるように、との思いも。
本来、ヨーガはとても寒いヒマラヤの山中で行っているものです。
ヒマラヤとは比べ物になりませんが、少しでも寒い中で行うと、いつも行っているアサナ(体操)の意味、良さがよくわかります。
実際にヒマラヤでヨーガ行者が行っている負荷をかけるアサナでないと、寒い環境、過酷な環境では通用しないということを、実感して頂けたと思います。
それが現代のストレス社会で柔軟に生きていくためにも役立つことが、医学的にも分かっています。
強靭なヨーガ行者と全く同じことはできないので、一般の方や病気の方にも身体を壊さずに出来るように医学的に臨床研究されたものがヨーガセラピー(療法)です。
また、気づいたことで、寒いほうがより意識がクリアーになっていくということ。
寒さを心地良く感じました。
そして、寒さを感じることで、少しでも被災者の方と繋がると思うと、いつものような寒い=辛いという感覚がなくなります。
何か見えない力が働いて少しでも寒さを取ってあげられるのでは・・・と感じました。
今回、私自身、いろいろな気づきがありました。
みなさんも普段より、ヨーガの智慧をより実践的に学ぶことができたのではないでしょうか。
ヨーガは経験の科学です。
自分の身体を通じて、涅槃(ねはん)=ニルヴァーナが自分の中にあることに気づいて、それを観なさいと教えてくれています。
幸せも悟りも平和も全て自分の中(内)にあるのですね。
手段が目的にならないように、
(綺麗なポーズを取ったり、ポーズを完成させることが目的にならないように)
外側ではなく、内側に意識を向けましょう。
アサナはその先に行くまでの手段に過ぎないのです。
今後のクラスでの暖房については、様子を見て検討していきます。
ヨーガセラピー(療法)は病気をお持ちの方や、体調を崩している方もいますので、節電を心がけながら皆様にも体調を整えて頂けるよう、天候によっては弱めに暖房を点けたいと思います。
引き続き、温かい服装でご参加ください。