ヨーガ療法応用研修会

ヨーガ療法士になると、年に2回、応用研修会があります。

 

午前は、ラージャ・ヨーガ、アーサナ、プラーナヤーマ、瞑想、聖典(カタ・ウパニシャッド第6章)を学び、午後は、学会認定のヨーガ療法士が参加できる応用研修会です。

 

伝統的なヨーガと、現代の医学の両方を学びます。

基礎を知らなければ、その応用は出来ないということです。

 

ヨーガ療法が統合医療として認定され、西洋医学の医師も介入しているため、今まで以上にいろいろな臨床研究がされています。

 

その現状や報告、指導法の改善例を確認することができます。

 

医学が日々進化していくように、ヨーガ療法も日々進化していくので、ヨーガ療法士は年に2回の応用研修会に参加してスキルアップします。

 

何千年も続く伝統的なヨーガを現代の西洋医学と足並みを揃えて調和させることで、より多くの方が健康を取り戻すことができます。

 

パニック障害や認知症の方がヨーガ療法によってなぜ良くなるのか、西洋医学の観点から解明されてきました。

 

ヨーガ的には、内なるアートマンの力が働くため、病気や症状が良くなると考えますが、それでは西洋医学では通用しません。

 

これをきちんと医学的にデータを取り、エビデンス(検証)することで、様々な学会で発表出来、西洋医学と併せて治療を行えます。

 

専門医から見るとヨーガ・セラピー(療法)は、宝の山だそうです。

患者が足りないもの、必要なものを適度に自分で内側から引き出すことができるそうです。

 

深いリラックスを作り出し、自立神経を整え、内分泌系、ヒト成長ホルモンが分泌され、脳も活性化されるため、様々な疾患を改善してくれます。

そして、自分を客観視する力が養われるので、ストレスに強くなるのです。

 

自分に必要なものは自分で作り出せるように。

慧心先生がよくおっしゃるように、まさにヨーガは自己完結です。

 

ヨーガ・セラピー(療法)が他の療法と違うところは、外からは何も入れず、薬を使わないため、他の治療とのバッティングがなく、副作用もないので安全です。

 

また、生理学、心理学、免疫学、神経学、脳科学、全てにわたって効果があります。

 

私の教室にもパニック障害や、統合失調症、うつ病、過敏性大腸炎、不妊症、子宮内膜症、頚椎ヘルニア、脊柱間狭窄症など、他にも様々な疾患をもち、西洋医学では治らず悩まれていた方が、ヨーガセラピー(療法)を継続して行うことで改善されています。

 

私自身もその一人です。

 

現在の複雑なストレス社会で病気になり、理由が分からず苦しんでいる方々に対して、薬もいらないで心身を健やかに改善することができるのは、本当に素晴らしいです。

 

自分が病気に苦しんだ経験から、生理学、心理学に興味があるので、ヨーガ療法を学ぶことが楽しく、その効果を日々実感しています。

 

また、学んだ事を 教室に来て頂いているみなさんに役立てられることが何より有り難いです。

 

もちろん疾患のない方も、ヨーガ・セラピー(療法)でより健康に、 このストレス社会に上手に生きていけるよう、より質の良い人生を、素敵な老後を過ごせるよう、ヨーガはその智慧を併せもっています。